Dr.げち

薬・感染症の歴史

幻の第1回ノーベル賞——北里柴三郎、日本細菌学の父が受けた栄光と不遇

幻の第1回ノーベル賞——北里柴三郎、日本細菌学の父が受けた栄光と不遇 2024年、日本の千円札の顔が新しくなった。細菌学者北里柴三郎(きたさと・しばさぶろう)である。 面白いのは、それまで千円札の顔だったのが、北里の弟...
医学と社会の歴史

一人の女王から広がった「王家の病」——血友病がヨーロッパの王室と歴史を揺るがした話

一人の女王から広がった「王家の病」——血友病がヨーロッパの王室と歴史を揺るがした話 19世紀のイギリス。大英帝国に君臨したヴィクトリア女王の体には、彼女自身も知らない「ある変異」が潜んでいた。 その変異は、女王が産んだ...
薬・感染症の歴史

福沢諭吉を育て、種痘を日本に広めた町医者——緒方洪庵と適塾・除痘館

福沢諭吉を育て、種痘を日本に広めた町医者——緒方洪庵と適塾・除痘館 福沢諭吉、大村益次郎、橋本左内、長与専斎——幕末から明治にかけて日本を作り変えた人物たちには、ある共通点がある。彼らはみな、大坂のとある私塾で学んだのだ。 ...
医学と社会の歴史

出島の「山オランダ人」——シーボルトが江戸日本に遺した西洋医学と、地図が招いた追放

出島の「山オランダ人」——シーボルトが江戸日本に遺した西洋医学と、地図が招いた追放 1823年、鎖国下の日本。長崎の出島に、一人の若い医師が上陸した。 名はフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Philipp Fr...
医学と社会の歴史

千円札の細菌学者・野口英世——「美談」と「実像」のあいだ

千円札の細菌学者・野口英世——「美談」と「実像」のあいだ 2004年から2024年まで、日本の千円札には一人の細菌学者の顔が印刷されていた。野口英世(のぐち・ひでよ)。 貧しい農家に生まれ、幼くして左手に大やけどを負い...
薬・感染症の歴史

スペインは濡れ衣だった——史上最悪のパンデミック「スペイン風邪」1918年の真実

スペインは濡れ衣だった——史上最悪のパンデミック「スペイン風邪」1918年の真実 1918年、第一次世界大戦の最中。一つのインフルエンザが世界を覆い、わずか2年ほどで推定5000万人(諸説あり、1700万〜1億人と幅がある)...
古代・奇妙な医療

鉄棒が頭を貫いても生きた男——フィニアス・ゲージと「脳が人格を作る」という発見

鉄棒が頭を貫いても生きた男——フィニアス・ゲージと「脳が人格を作る」という発見 1848年9月13日、アメリカ・バーモント州の鉄道工事現場。 25歳の現場監督フィニアス・ゲージ(Phineas Gage)は、岩に開けた...
栄養と疾病の歴史

医師が尿を舐めていた時代——糖尿病2000年、「甘い尿」を追いかけた診断の歴史

医師が尿を舐めていた時代——糖尿病2000年、「甘い尿」を追いかけた診断の歴史 17世紀イギリス。一人の高名な医師が、患者の尿の入った容器に指を浸し、その指をなめた。 顔をしかめるどころか、彼は静かにこう記録した——「...
医学と社会の歴史

女王が麻酔を嗅いだ日——「産みの苦しみ」と無痛分娩をめぐる150年の論争

女王が麻酔を嗅いだ日——「産みの苦しみ」と無痛分娩をめぐる150年の論争 1853年4月7日、ロンドンのバッキンガム宮殿。 イギリス女王ヴィクトリアは、8人目の子ども(後のレオポルド王子)を産もうとしていた。陣痛が強ま...
古代・奇妙な医療

手足が黒く焼け落ちる「聖なる火」——麦角中毒とヨーロッパを襲った見えない毒

手足が黒く焼け落ちる「聖なる火」——麦角中毒とヨーロッパを襲った見えない毒 中世ヨーロッパの村を、名前のない病が繰り返し襲った。 ある年、村人たちの手足が突然、焼けるように痛み出す。皮膚は赤黒く変色し、やがて木炭のよう...
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